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2013年4月20日

【この1冊】『人事のエラい人が教える、会社で生き残る上司対策マニュアル』

リストラ「しやすい人」「やりにくい人」の差とは?

c130420.jpg著者・塩見浩二
ぱる出版、定価1400円+税


 著者の肩書は「名前の出せない人事部長」。表裏を知り尽くした現役取締役人事部長の立場で“クビキリから身を守る方法”を本書にレクチャーしている。

 仕事ができない・命令でしか動かない・貢献度が低いといったぶら下がり社員がリストラ候補に挙がるのは当然としながら、「やりにくい・面倒になりそうな人は対象から外れる」とも明かす。一例として、職場に子供を連れてきて上司や他部門にまで挨拶させて回るケースを描写し、「愛社精神に見せかけた捨て身のリストラ防衛策」と言い当てる。あるいは、仕事ができても人気がなければリストラ候補になるとも語り、切れ味・凄味を見せるより“抜け作キャラ”で上司・ライバルを安心させて生き延びるしたたかな事例も紹介している。

 PIP・退職面談などリストラの手口を整理しつつ、「実はやりやすい・文句の出ない人を優先させる場合がある」と本音を漏らす。労使双方の姑息な手段が本当に有効かどうかは措くとして、「突き詰めると好き嫌いで人事が決まっている」との指摘には見識がにじむ。

(久島豊樹/HRM Magazine より)

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