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2014年9月20日

【この1冊】『働かないオジサンになる人、ならない人』

「いい顔」して働くためのキャリアとは?

c140920.jpg著者・楠木 新
東洋経済新報社、定価1300円+税

 

 50歳を過ぎ役職を外れたあたりから職場のお荷物になってしまう「働かないオジサン」を4つのタイプ(①無気力、②批判・評論家、③定年前嘱託、④団体行動)に分類し、それぞれの生態と対策を整理している。

 しかし、「働かないオジサン」を批判的に見るだけでは、今の若手社員も8割はやがて同じ運命になると著者は警告する。すなわち、「働かないオジサン」は新卒一括採用とピラミッド型組織から構造的に生み出される存在であり、根本的な解決は容易ではないというのだ。そこで、縦軸に「会社へのコミットメントの高低」、横軸に「承認に喜びを得るか・仕事に喜びを得るか」をとった4象限を用意して、新たな働き方とキャリア観を模索するヒントを示している。

 結果的には会社への依存心を断ち切る作業に重なるのだが、必ずしも退社や起業を勧めてはいない。「代わりがいない自分」への理解、もっと具体的にいうと「いい顔」をして働けるかどうかが鍵だとし、若い段階からキャリア観を意識して働く重要性に気づきを与えてくれる内容だ。

(久島豊樹/HRM Magazine より)

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