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2020年3月31日

【ブック&コラム】『仕事がつまらない君へ』

"プロの域"へ飛躍を諭す

c2003_2.jpg著者・小林 英二
シーアンドアール研究所、定価1680円+税


 「仕事がつまらない」と考えるときが飛躍のチャンスだと、経営コンサルタントの著者は、若手ビジネスパーソンに向けて職業人生のヒントを語っている。「つまらない」まま我慢したのではそこで成長は止まり、また、自分探しや逃げの転職を重ねても"本当の自分"など見つからないカラクリを説き、「仕事を通じて新しい自分を作っていく」感覚と行動を求めている。

 ときにご自身の半生を振り返りながら、不器用・凡人だからこそ得られる感動・快感もあるとして、一定期間だけモーレツに働いてはどうかとも問う。すなわち、会社に縛られず裁量を持って面白く働けるのは何の分野でも「プロ」の人たちであり、「アマチュア」のポジションから脱するためには乗り越えるべき壁があるのだと犠牲を払う覚悟を迫る。偶然や運による不公平は受け入れ、努力は続けよと、5章・計44話にわたって厳しくもあたたかいアドバイスを綴っている。

 「仕事がつまらない」などと愚痴っている場合ではなかったと素直に気づきを得られる人には"刺さる"はずだ。


(久島豊樹/HRM Magazine より)

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