厚生労働省が31日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.18倍となった。都道府県別(就業地別)の倍率は福井県の1.72倍が最高で、最低は大阪府の0.96倍。先行指標の新規求人倍率(季節調整値)も同0.05ポイント上昇の2.16倍、正社員の有効求人倍率(同)も前月比0.01ポイント上昇の1.00倍となり、主要指標は軒並み上昇した。
有効求人倍率は、昨年1月の1.25倍からはほぼ一貫して低下傾向が続き、今年1月からは1.18倍~1.19倍の間で推移していた。5月は21年末と同じ1.17倍まで下がったものの、6月はわずかながら上昇に転じた。
これまで、求人を控える企業が多かったが、6月は新規求人が昨年4月以来、14カ月ぶりにプラスとなったことから、倍率低下に歯止めが掛かった。AI普及に伴う半導体の需要拡大を背景にした求人増が要因とみられる。
企業側の有効求人数約223万人(原数値、前年同月比2.8%減)に対して、有効求職者数は約201万人(同0.6%増)。新規求人数も約79.6万人(同3.1%増)となり、新規求人が増加した。
産業別では「製造業」が同10.4%増と大きく増え、「宿泊、飲食サービス業」も同5.4%増、「生活関連サービス、娯楽業」も同4.6%増となり、これまでのマイナスからプラスに転じた。全11産業でマイナスは3産業にとどまった。
6月完全失業率は2.5% 3カ月連続の横ばい
総務省が31日発表した6月の就業者数は約6890万人で、前年同月比17万人増と5カ月連続の増加。完全失業者は同2万人増の約178万人と11カ月連続で増えた。この結果、完全失業率(季節調整値)は前月と同じ2.5%となった。失業率は昨年7月の2.4%以降、2.6~2.7%の狭い範囲で動いていたが、今年4月に再び2.5%まで低下。3カ月連続の"底ばい"で推移している。
男女別では男性が2.7%、女性が2.3%で、男性が前月から0.1ポイント上昇、女性は横ばいとなった。
完全失業者178万人のうち、「勤務先都合」による離職は約22万人(同3万人増)で、「自己都合」離職は約75万人(同4万人減)。この結果、「新たに求職」は約48万人(同3万人増)に増え続けている。
形態別雇用者数では役員を除く雇用者5899万人のうち、正規従業員は3741万人(前年同月比21万人、0.6%増)で32カ月連続の増加。非正規従業員も2157万人(同20万人、0.9%増)と3カ月連続で増え、非正規比率は36.6%(同0.1ポイント増)となった。
非正規の内訳はパートが1062万人(同13万人増)、アルバイトが484万人(同15万人増)、契約が266万人(同7万人減)、派遣が162万人(同11万人増)、嘱託が104万人(同4万人減)となり、パート、アルバイト、派遣の増加が目立った。
産業別就業者では、就業者の多い「製造業」が1059万人(同39万人増)、「卸売、小売業」が1007万人(同5万人減)となり、製造業の増加が目立っている。






















