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2020年6月23日

【ブック&コラム】「ウィズコロナ」の世界

 新型コロナウイルス対策は、5月25日の緊急事態宣言の解除によって飲食店などの営業が再開され、6月19日の移動の解除で旅行や帰省などが再開された。出勤する人の数も増え、3月から厳しい自粛生活を余儀なくされてきた国民生活は元に戻りつつある。
 
c200623.jpg 5月の連休当時を思い起こすと、我ながら本当によく我慢したものだ。その間、連日の新型ウイルス報道などを通じて、当初は何が何だかわからなかった対処法についても、マスク・手洗い・うがいの基本を励行して、フィジカル・ディスタンス(身体的距離)を適切に取れば、かなり予防できることも勉強した。他国に比べて感染者数や死者が圧倒的に少ないことも、いち早く冷静になれた一因であろう。

 今後は、コロナ撲滅が不可能な以上、感染の可能性を前提にした「ウィズ(with)コロナ」が生活の基本になることは間違いない。まだワクチンや有効な治療薬が開発されていない現状ではやむを得ないことだ。私たちの従来の経済活動やスポーツ・文化活動などが、いかに「3密」を前提にしてきたかはっきりした以上、これからは新スタイルで臨むしかあるまい。

 首都圏では相変わらず一定数の新規感染者が出ており、移動の自由化によって今後は全国に拡散する可能性は十分ある。今のうちに、第2波に備えて医療設備やPCR検査体制の充実を急がなければならない。が、国会は巨額の補正予算を役所に"丸投げ"して閉会。関心はもっぱら総選挙とポスト安倍体制に向き始めている。この人たちにとっては、国民の生命よりも自身の政治生命の方が重要課題なのだろうか。(俊)

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