新型コロナもようやく落ち着きをみせてきたため、政府はこのほど、マスク着用の緩和についてガイドラインを出した。その内容はごく妥当なもので、こんな当たり前のことをなぜ"お上"が出すのか、不思議にさえ思える。
私は根っからのマスク嫌いで、コロナ前からインフルエンザの最盛期でもマスクはしなかった。マスクを着けた時の息苦しさにどうにも耐えられないからだが、コロナ突入後は仕方なく着けて、それが日常になってしまった。例の「あべのマスク」だけは、小さくて使いものにならないうえ、コロナ政策のあまりの幼稚さに腹が立って着けなかったが。
今度はもう大丈夫だろう。そう思いながら公園を散歩すると、まったく「大丈夫」ではない。ほとんどの人がマスクのまま歩いている。それこそ、お上のお墨付きがあるんだから、もうマスクなしでもいいはず。そう思いながら歩いていても、すれ違う人ににらまれている気がして、どうにも落ち着かない。
仕方がないから、ふだんは"あごマスク"にして、前方に人影が見えたらマスクをする方法を採用している。でも、なぜそんなことまでしなければならないんだろう?同調圧力に対するわが心の弱さか、それとも「マスク美男」への執着心か。こんなくだらないことに悩むことこそ、"マスク中毒"となっている証しかもしれない。(俊)