総務省が28日発表した3月の消費者物価指数(2010年=100)によると、季節変動の激しい生鮮食品を除く総合が102.7で前月比0.1%の上昇、前年同月比は0.3%の下落。昨年10月以来のマイナスとなった。
生鮮食品を含む総合は103.3で前月比0.1%の上昇、前年同月比は0.1%の下落となった。原油安を背景にしたガソリン代や電気代などが下落した一方で、教養娯楽耐久財などが上昇した。
この結果、15年度平均では生鮮品を除く総合が103.2で、前年度と同水準。生鮮品も含む総合は103.6で、同0.2%の上昇となった。生鮮品を除く総合は12年度の99.6から2年連続で上昇してきたが、15年度は横ばいとなったことで、デフレ脱却を目指してきた現政権の経済政策に行き詰まり感が漂っている。
一方、先行指標となる東京都区部の4月中旬速報値は、生鮮食品を除く総合で101.7と前月比0.1%の上昇、前年同月比は0.3%の下落。生鮮食品を含む総合は102.0で前月と同水準、前年同月比は0.4%の下落となった。