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2018年1月30日

介護未経験者向けに研修講座  パソナライフケアが1月から

 パソナグループで介護事業を手掛けるパソナライフケア(東京・千代田区、高橋康之社長)は1月から未経験者向けの介護人材育成講座「介護Academy」を創設、29日に研修を開始した。介護業界の人材不足の緩和を目的に、未経験者に対して介護の基礎と実践的な介護技術を習得してもらう無料講座で、この日は女性を中心に約20人が参加した。

n180130_2.jpg 講座は、高齢者の心理や認知症の基礎と対応などの座学と、介護現場ですぐ活用できる車いす操作、衣服の着替え=写真、食事・排泄・入浴などの技能研修で構成。参加者のうち、希望者には、同社が首都圏で運営するデイサービス施設で3日間のOJT研修を実施する。今後、年間を通じて講座を開く予定だ。

 厚生労働省によると、介護分野の就業者は2015年時点で約192万人いるが、高齢化に伴う需要の伸びには追い付かず、25年には約38万人が不足すると試算されている。同時に、介護現場では介護福祉士などの専門職のほかに、さまざまな付随業務も増えることなどから、「チャレンジの敷居を低くして、未経験者の就労機会の拡大につなげたい」(高橋社長)としている。

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