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2025年12月19日

24年の有休取得率は66.9% 過去最高、就労条件総合調査

 厚生労働省が19日発表した2025年就労条件総合調査によると、24年1年間に企業が従業員1人あたりに付与した年次有給休暇(有休)は平均18.1日(前年比1.2日増)で、そのうち従業員が取得した日数は同12.1日(1.1日増)と取得率66.9%(同1.6ポイント増)。10年連続の増加で、1984年以降、最も高かった。

 産業別の取得率は、「電気、ガス、熱供給、水道業」が75.2%で最も高く、「製造業」と「金融、保険業」が各72.8%で続いた。最低は「宿泊、飲食サービス業」の50.7%で、「複合サービス業」も57.1%、「生活関連サービス、娯楽業」も59.6%と人手不足を反映して50%台にとどまった。

 制度化をめぐって議論されている勤務間インターバルを導入している企業は6.9%(同1.2ポイント増)とわずかに増えた。しかし、導入を「予定、または検討」は13.8%(同1.8ポイント減)、「予定なし」も78.7%(同0.2ポイント増)と依然として広がりは見られない。

 調査は25年1月1日時点の状況について、常用労働者30人以上の6448社を対象に実施し、3820社の有効回答を集計した(回答率59.2%)。

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