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2018年10月18日

連合が6年連続ベア要求、19年春闘基本構想 「上げ幅だけでなく賃金水準を追求」神津会長

 連合は18日、中央執行委員会を開き、2019年春闘の基本構想を確認した。基本給などを引き上げるベースアップ(ベア)に相当する賃上げ要求を6年連続で掲げたが、社会全体の賃上げを促す観点とそれぞれの産業全体の底上げ、格差是正に向けた議論を深める必要があるとして、基本構想の段階では具体的な数値を示さなかった。

n181018.jpg 会見で神津里季生会長=写真=は、「(ベア要求を)やらないことはあり得ない。ただし、賃上げの成果を中小企業の労働者や非正規労働者などに広く波及させていくため、従来までの賃上げの上げ幅だけでなく、賃金水準を上げる必要がある」と強調。「数字ありきの議論から一歩踏み込みたい。どのような要求のあり方が良いのか議論を深めていく」と、新たな方法を模索する考えを示した。

 連合は過去5年にわたり、同構想の段階でベア要求について「2%程度を基準」などと具体的な水準を示してきた。今回の基本構想を踏まえ、11月1日に開催する組合員による討論集会などで議論し、来月中に闘争方針を決める。

 

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