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2019年3月27日

6割企業が定年前後の転職者採用に意欲  リクルートワークス調査

 リクルート系のリクルートワークス研究所とHR研究機構は27日、定年前後(55~64歳)の転職者について、企業の採用・受け入れ実態・意識調査を発表した。この層を採用する意向を持つ企業は約6割にのぼった。

 採用担当者へのアンケートでは、定年前後の転職者の採用について59.8%が「採用の意向あり」と回答、「意向はない」の9.7%を大きく上回った。「意向あり」は企業規模が大きくなるほど増え、従業員1000~4999人では69.2%、5000人以上では69.6%にのぼっている。

 採用の効果については(複数回答)、「周囲メンバーの負担軽減」(38.1%)が最も多いが、「新しい知識や見方が得られる」(28.3%)、「周囲のスキルアップにつながる」(24.8%)、「同年代への刺激になる」(23.4%)などもあった。

 一方で課題も多く(複数回答)、採用意向ありの企業でも「すぐ定年を迎えてしまう」(38.1%)をはじめ、「健康、体力面の不安」(36.7%)、「仕事を覚えるのに時間がかかる」(33.6%)、「これまでの仕事のやり方を変えられない」と「目標設定がむずかしい」(33.2%)などが挙がった。

 調査は1月下旬に実施、中高年の採用担当者704人、転職者の上司ら1028人、転職者本人1075人から回答を得た。

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