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2019年5月17日

4月1日時点の大卒就職率は97.6%  8年ぶりに"一服"、文科・厚労両省調査

 文部科学、厚生労働両省が17日発表した2018年度大学等卒業者の就職状況によると、4月1日時点で大卒は97.6%(前年同期比0.4ポイント減)で8年ぶりに前年を下回った。短大は98.6%(同0.5ポイント減)、高専は99.6%(同0.4ポイント減)、専修学校は96.6%(同1.9ポイント増)。大卒は前年から“一服”したが、一昨年と同じ水準で過去2番目。卒業者全体に占める就職率は74.2%で、前年を0.4ポイント上回り、依然として売り手市場ぶりを示す結果となった。

 大卒の場合、国公立、私立別では国公立が97.3%(同0.7ポイント減)、私立は97.7%(同0.3ポイント減)。男女別では男子が97.3%(同0.2ポイント減)、女子は97.8%(同0.8ポイント減)。文理別では文系が97.4%(同0.8ポイント減)、理系が98.4%(同1.2ポイント増)となった。

 地域別では関東が98.1%(同0.4ポイント減)とやや低下したのをはじめ、中部が97.9%(同1.6ポイント減)、中国・四国は97.1%(同0.3ポイント減)、九州も95.2%(同2.3ポイント減)。これに対して、北海道・東北は97.2%(同0.2ポイント増)、近畿も98.0%(同0.6ポイント増)と改善がみられた。

 一方、文科省が同日発表した高卒の就職率は3月31日時点で98.2%(同0.1ポイント増)となり、9年連続の上昇。バブル末期の1991年の98.3%に次ぐ高水準だった。

 

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