パーソル総研が19日発表した「ワーキングマザー調査(離職編)」によると、育児期に離職した正社員の母親の約6割が「出産後も働きたかった」と答えていたことがわかった。同社は「企業の対応次第で就業継続率を高めることができる」と分析している。
正社員を辞めた女性300人に、出産を機に仕事を辞めたいと思っていたかどうか聞いたところ、59.3%が「出産後も働き続けたかった」と答え、「辞めたかった」の20.0%を大きく上回った。辞めた女性の47%はパート・アルバイトとして働いていた。
正社員を辞めた理由(複数回答)では、小学生を持つ母親で多かったのは「自分の体力が持たない」(62.5%)、「子供の成長を身近で見たい」(60.7%)、「休みが取りにくい」(55.4%)などだった。
一方、ワークライフバランスについては、正社員を続けている女性が「取れている」と答えたのが49.7%だったのに対して、辞めた女性は26.7%に過ぎず、ワークライフバランスの有無が就業の継続に影響することが明らかになっている。
調査は1月前半、第一子が小学生以下の女性やその配偶者らを対象に実施し、2100人から回答を得た。