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2019年7月19日

ポスト「新卒一括採用」の大学教育  パソナ総研フォーラムで議論

 パソナ総研の第6回PIフォーラム「ポスト新卒一括採用時代の教育」が18日、都内で開かれた。日本学術振興会顧問の安西祐一郎・慶応義塾学事顧問とモルガン・スタンレーMUFG証券のロバート・アラン・フェルドマン・シニアアドバイザーの2人が、新卒一括採用と密接に関連する大学の高等教育とリカレント教育について講演。その後、竹中平蔵同総研所長を交えて大学教育について議論した=写真

n190718.jpg 安西氏は「日本の大学はこれまで、“経営”がなくても存続できたが、世界のデジタル革命の潮流を見る限り、根本的な改革が焦眉の急」と強調し、フェルドマン氏も「リカレント教育を通じた人材の評価基準を明示化することが必要だが、日本は労働市場が流動化しておらず、今のままでは明示化は困難」と持論を展開した。

 新卒一括採用は、戦後日本の多くの企業が採用、定着した制度で、企業が終身雇用を前提に社内教育を通じた人材育成を図ってきたが、現代では行き詰まっている。大学側も、新卒一括採用に合わせて学生に十分な教育をしてこなかった傾向が長く続いたことから、新時代に適応できる体制に乏しく、「大学は変化を拒否している」(安西氏)といら立ちを隠さなかった。

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