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2020年2月10日

同一労働同一賃金まであと2カ月 「対応済み」は3割弱、アデコ調査

 アデコが10日発表した「同一労働同一賃金の導入準備進捗状況」(昨年12月実施)によると、大企業の人事担当者500人に対応を聞いたところ、「すでに決まっている」と回答した企業は27.4%に過ぎず、「決まっていることもあるが、決まっていないこともある」が57.2%、「まだ決まっていない」が15.4%あり、方針が明確になっていない企業の比率は72.6%にのぼった。昨年3~4月の調査時点の73.0%とほとんど変わらず、施行まで2カ月を切った現在でも準備が進んでいないことをうかがわせた。

 決まっている企業と一部決まっている企業の担当者293人に勤務条件に関して聞いたところ、基本給について正社員は71.0%が「変わらない」と答えたものの、11.6%は「増える」、17.4%は「減る」と回答。非正規社員の場合は、「増える」が60.8%で、「変わらない」の28.7%、「減る」の10.6%を大きく上回った。

 賞与についても、正社員は「変わらない」が最も多い72.0%だったが、非正規社員は「増える」が36.2%で最も多いなど、全体に非正規の待遇改善を考えている企業の多いことがわかった。

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