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2020年4月 7日

2月の現金給与、2カ月連続のプラス パート比率が低下、毎勤統計速報

 厚生労働省が7日発表した毎月勤労統計の2月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は26万7175円(前年同月比1.0%増)となり、2カ月連続で前年を上回った。物価上昇分を差し引いた実質賃金指数(2015年=100)も82.7(同0.5%増)で、2カ月連続のプラスとなった。

 内訳は、基本給の所定内給与の24万3545円(同0.8%増)に対して、残業代などの所定外給与は1万9493円(同1.2%減)。就業形態別では一般労働者(フルタイム勤務)が34万6079円(同0.7%増)、パートタイム労働者が9万6252円(同1.1%増)だった。

 総実労働時間は135.9時間(同1.4%減)、月末の常用雇用者は5118.7万人(同1.9%増)となり、パートタイム比率は31.58%(同0.31ポイント減)だった。パート比率の低下は17年9月以来で、新型コロナウイルスの感染拡大により、パートの契約打ち切りが始まった可能性がある。総実労働時間は1月に18年11月以来のプラスとなったが、2月に再びマイナスとなり、感染の影響はみられない。

 一方、1月の確報では現金給与総額の前年同月比が1.2%増となり、速報の同1.5%増から0.3ポイント下方修正された。

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