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2020年8月28日

85%の企業が採用の可能性 就職氷河期、不本意型非正規は約71万人

 リクルートジョブズが28日発表した「就職氷河期世代の働き方に関する実態と意識」調査によると、氷河期世代(35~49歳)のいわゆる不本意型の非正規労働者は約71万人で、この世代に対して80%以上の企業が「採用の可能性がある」と答えていたことがわかった。氷河期世代については、政府も昨年から3年間の集中支援プログラムを進めている。

 氷河期世代は主に1990年代前半のバブル崩壊によって就職できなかった人たちで、労働力人口は約2285万人。そのうち、正社員は約1398万人、非正規社員は約589万人、失業者は約53万人。非正規のうち、「正社員の仕事がない」不本意型が約71万人おり、失業者のうち正社員を希望している約27万人と合わせると98万人にのぼっている。

 一方、氷河期世代の採用について、「大いに可能性がある」と答えた企業は45.4%、「場合によっては可能性がある」と答えた企業は40.0%あり、合わせると85.4%の高率にのぼった。これまでの採用事例を職種別にみると営業、事務・企画、ドライバー、飲食店・旅館などの接客などが上位を占めている。

 調査は個人が昨年9月と今年1月、それぞれ15~69歳の男女約2万人から回答を得た。企業は今年5~6月に実施、130社の採用担当者から回答を得た。

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