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2020年11月19日

連合、ベア「2%程度」 8年連続でベア要求、21年春闘

 2021年春闘に向け、連合は19日の中央執行委員会で、ベースアップ(ベア)を「2%程度」する闘争方針案を決めた。12月1日に開く中央委員会で正式決定する。ベア要求は8年連続で、水準を「2%程度」とするのは6年連続。新型コロナウイルス感染拡大が収束しない中、観光・飲食・鉄道・航空などの産業をはじめ、厳しい交渉を余儀なくされる模様だ。

n20201119.jpg 連合は、雇用の維持と定期昇給の確保を大前提に、これまでの流れをくんでベアを求める。同日、東京都内の連合会館で会見した神津里季生会長=写真=は「社会経済の構造的な問題解決を図るけん引役を果たしたい。賃上げと雇用は二者択一ではない」と指摘。「経済の好循環につなげていくためにも、賃上げの歩みを止めてはならない」と述べた。

 春闘の中心となる賃上げ要求は、「底上げ」のため定期昇給分を含めて4%、「底支え」のため「時給1100円以上」を目指す。「格差是正」については、「企業規模間の格差」と「雇用形態間の格差」に分け、企業間では「35歳で28万7000円を目標に、30歳で25万6000円の水準を目指す」とし、雇用形態間では「昇給ルール」の導入を求める方針だ。


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