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2020年12月21日

11月の転職倍率は1.79倍 前月から上昇、パーソルキャリア

 転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリアが21日発表した11月の転職求人倍率は1.79倍(前月比0.14ポイント増、前年同月比1.02ポイント減)となった。

 倍率の分子となる企業の求人数は前月比2.4ポイント増、前年同月比29.5ポイント減だったが、分母となる転職希望者数が各5.6ポイント減、10.5ポイント増となったため、前月比は少し上昇したが、前年同月比は1ポイント以上低下している。

 倍率で高いのは「技術系(IT・通信)」の7.29倍が突出しており、「専門職」の5.95倍、「技術系(建築・土木)」の4.68倍などが続いている。これに対して、「事務・アシスタント系」は0.18倍、「販売・サービス系」も0.46倍の買い手市場になっている。新型コロナウイルスの感染拡大による、IT技術者の需要が急増している半面、対面型の事務職、販売職などの求人が落ち込んでいるためだが、求人数は徐々に回復している。

 12月の予想について同社は、求人数はおおむね横ばいで推移し、転職希望者数は減少することが予想されるため、求人倍率は上昇する見込み、としている。


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