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2021年9月 7日

7月現金給与総額、5カ月連続プラス 一般労働者の残業代増加、毎勤速報

 厚生労働省が7日発表した毎月勤労統計の7月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は37万2757円(前年同月比1.0%増)で5カ月連続のプラスとなった。6月は速報ベースでは同0.1%減だったが、確定値では同0.1%増となっていた。実質賃金指数(2015年=100)は115.1(同0.7%増)とプラス転換した。

 就労形態別では、正社員が中心の一般労働者が49万3723円(同1.5%増)、パートタイム労働者が10万2869円(同1.1%減)となった。残業代などの所定外給与も一般労働者の2万5238円(同13.3%増)に対して、パート労働者2494円(同1.9%減)となり、1年前のコロナ感染で残業代が大きく減った正社員の分が反動で増えた。

 産業別の伸び率では、「鉱業・採石等」の同14.0%増、「不動産・物品賃貸」の同7.5%増と伸びた一方、「金融・保険」が同3.3%減、「情報通信」が同2.7%減となった。

 月間総実労働時間は140.3時間(同0.1%増)で、5カ月連続のプラス。常用雇用者は5209.8万人(同1.5%増)で、パートタイム比率は31.08%(同0.31ポイント増)となった。


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