エン・ジャパンが２０日発表した９月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は１６２３円で、前月比０．１％増、前年同月比２．８％増となった。前月比は２カ月ぶりのプラス、前年同月比は１１カ月連続のプラス。同社によると、８月は医療・介護系の低時給案件などの増加で前月比が４カ月ぶりにマイナスとなったが、９月はこれらの分野の案件が減ってプラス転換した。過去最高となった７月の１６２４円に次ぐ水準となっている。
職種別（大分類）では、最大規模の「オフィスワーク系」が１５７０円（前年同月比０．４％増）と前月に続いて堅調だったのをはじめ、「ＩＴ系」が２３３６円（同３．７％増）、「医療・介護系」が１３５５円（同２．４％増）「営業・販売・サービス系」が１５１５円（同１．７％増）など、７職種中５職種でプラスとなった。
地域別では７、８月に続いて、関東が１７０７円（同４．０％増）、東海が１４１２円（同１．４％増）、関西が１４４０円（同２．１％増）と３地域ともプラスだった。
３大都市圏以外では北海道が１３３９円（同７．４％増）、東北が１１８３円（同３．２％増）、北信越が１１５５円（同３．４％減）、中国・四国が１１９６円（同３．１％減）、九州・沖縄が１２０１円（同３．７％減）となり、３地域でマイナスとなった。
一方、リクルートが１４日発表した３大都市圏の平均派遣時給は１７２５円（同２．１％増）で、「リクナビ派遣」に掲載された求人延べ件数は約５５．２万件。
