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2021年11月 9日

9月現金給与総額、7カ月連続プラス 実質賃金は再びマイナス、毎勤速報

 厚生労働省が9日発表した毎月勤労統計の9月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は27万19円(前年同月比0.2%増)で7カ月連続のプラスとなった。実質賃金指数(2015年=100)は82.8(同0.6%減)と3カ月ぶりのマイナスとなった。

 就労形態別では、正社員が中心の一般労働者が34万8845円(同0.8%増)、パートタイム労働者が9万6261円(同1.8%減)となった。残業代などの所定外給与が一般労働者の2万4323円(同5.5%増)に対して、パート労働者は2269円(同12.0%減)と大きく落ち込んでおり、前月と同様に新型コロナの長期化でパートの回復が鈍い状況が続いている。

 産業別の伸び率では、前月と同様に「鉱業・採石等」が同14.4%増の高い伸びを見せ、「複合サービス」が同4.0%増、「生活関連サービス」が同3.4%増、「不動産・物品賃貸」が同3.5%増と伸びた一方、「飲食サービス」が同4.0%減、「金融・保険」が同3.0%減、「情報通信」が同1.1%減と低下した。

 月間総実労働時間は135.2時間(同0.5%減)で、2カ月ぶりのマイナス。常用雇用者は5192.7万人(同1.1%増)で、パートタイム比率は31.23%(同0.17ポイント増)となった。


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