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2022年2月 8日

昨年12月は10カ月ぶりのマイナス 21年は3年ぶりプラス、毎勤統計速報

 厚生労働省が8日発表した毎月勤労統計の昨年12月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は54万6580円(前年同月比0.2%減)で10カ月ぶりのマイナスとなった。年末年始のオミクロン株感染者増に伴う消費低迷や原材料価格の高騰を背景にした物価上昇が年明けの家計を直撃しており、春闘の賃上げ交渉にも影響を与えそうだ。

 現金給与は昨年3月から11月まで9カ月連続のプラスを続けていた。11月は速報では伸びが0%だったが、確報では0.8%のプラスになっていた。実質賃金指数(2015年=100)は167.5(同2.2%減)で4カ月連続のマイナスだった。

 基本給の所定内給与は24万5991円(同0.2%増)、残業代などの所定外給与も1万9020円(同4.8%増)だったが、冬のボーナスが28万1569円(同0.9%減)と減少したため、全体もマイナスとなった。

 雇用形態別では、正社員が中心の一般労働者は74万9358円(同0.2%増)、パートタイム労働者は11万2236円(同0.9%増)だったが、どちらもボーナスが一般は同0.4%減、パートも同3.2%減のマイナスとなった。

 産業別では「電気・ガス業」の114万8204円(同2.3%減)が最も高く、「飲食サービス業」の14万3833円(同5.1%増)が最も低かった。16産業のうち、プラスとマイナスの産業は半々となった。

 月間総実労働時間は138.4時間(同1.1%増)で、2カ月連続の増加。月末の常用労働者数は5224.1万人(同1.1%増)で、パートタイム比率は31.90%(同0.38ポイント増)だった。

 この結果、2021年の年間平均(速報)では現金給与総額が31万9528円(前年比0.3%増)で3年ぶりのプラスとなった。14年から5年連続でプラスを維持してきたが、19年からマイナスに転じ、20年はコロナ禍によって2年連続のマイナスに。実質賃金指数は98.6(同0.0%)の横ばいとなった。
 
 基本給は26万3761円(同0.5%増)、所定外給与も1万8023円(同3.8%増)と復調した。うち、一般労働者が41万9578円(同0.6%増)、パート労働者も9万9537円(同0.1%増)のプラスだった。

 月間実労働時間は136.1時間(同0.6%増)、常用雇用者数は5189.0万人(同1.2%増)となり、パート比率は31.28%(同0.15ポイント増)の増加に転じている。

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