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2023年9月 8日

7月実質賃金、物価高で2.5%減に拡大 16カ月連続のマイナス、毎勤速報

 厚生労働省が8日発表した毎月勤労統計の7月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は38万656円(前年同月比1.3%増)で19カ月連続のプラスとなった。しかし、物価上昇分を差し引いた実質賃金指数(20年=100)は112.1(同2.5%減)で、16カ月連続のマイナスとなった。

 マイナス幅は1月の同4.1%を最大に、その後は3%前後で推移。春闘の賃上げ効果の出る5月に0.9%に縮小し、6月も1%台となったものの、7月は再びマイナス幅が拡大。大手企業を中心に「大幅賃上げ」が相次いだものの、その効果が浸透していない状況が浮かび上がった。

 基本給など所定内給与は25万3066円(同1.6%増)で、残業代などの所定外給与は1万9054円(同0.5%増)、ボーナスなどの特別給与は10万8536円(同0.6%増)だった。雇用形態別の総額は、正社員が中心の一般労働者は50万8283円(同1.7%増)、パートタイム労働者は10万7704円(同1.7%増)だった。

 産業別で伸びたのは「生活関連サービス等」の25万6389円(同9.6%増)、「不動産・物品賃貸業」の49万6572円(同9.5%増)など。低下したのは「鉱業・採石等業」の45万5596円(同10.3%減)など、全16産業のうち3産業でマイナスとなった。

 月間総実労働時間は138.9時間(同0.8%減)で、3カ月ぶりに減少。月末の常用労働者数は5257.1万人(同1.9%増)で、パートタイム比率は31.96%(同0.44ポイント増)だった。

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