エン・ジャパンが１５日発表した１０月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は１６７９円（前月比０．２％減、前年同月比３．５％増）となり、前月比は２カ月連続のマイナス、前年同月比は１４カ月連続のプラスとなった。過去３番目の水準だが、医療・介護など平均時給を下回るエッセンシャルワーカーの求人が増えたため、全体を押し下げた。
職種別（大分類）では、８、９月と同様にＩＴ・エンジニア系が２６０６円（前年同月比６．９％増）と高い伸びをみせ、技術系も２０１３円（同４．２％増）、医療・介護系も１４８１円（同５．５％増）だったが、クリエイティブ系は９月と同様に２０３１円（同１．３％減）のマイナスだった。
地域別では、関東が１７５５円（同３．４％増）、東海が１４４７円（同２．７％増）、関西が１５００円（同２．３％増）と全３地域プラスが続いている。
３大都市圏以外では北海道が１３３８円（同０．１％減）、東北が１２５６円（同３．１％増）、北信越が１２８１円（同４．９％増）、中国・四国が１３１３円（同６．５％増）、九州・沖縄が１２９７円（同６．４％増）となり、８、９月と同様に北海道のみがマイナスだった。
一方、ディップが同日発表した３大都市圏の１０月平均時給は１５８７円（前月比０．７％増、前年同月比２．７％増）と５カ月連続で過去最高を更新。「はたらこねっと」の求人件数は約１７．７万件で前月比４．３％減、前年同月比３．８％増だった。３大都市圏を含む全国平均も１５３５円（前月比０．９％増、前年同月比３．４％増）だった。
また、リクルートが同日発表した３大都市圏の１０月派遣時給（募集時平均）は１６４３円（前月比０．５％増、前年同月比２．４％増）。ＩＴ・技術系などが伸びた。リクナビ掲載件数は１０５．２万件。
