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2024年3月29日

2月有効求人倍率は1.26倍、求人減続く

n240329.png 厚生労働省が29日に発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント低下の1.26倍だった。2022年央の水準で、昨年11月~今年1月に3カ月連続の横ばいが続いた後、企業の求人減と高齢者らの求職増でさらに倍率を下げた。

 企業側の有効求人数約254万人(原数値、前年同月比3.1%減)に対して、有効求職者数は約190万人(同2.4%増)。都道府県別(就業地別)の倍率は福井県の1.89倍が最高で、最低は大阪府の1.06倍。

 新規求人倍率も前月比0.02ポイント低下の2.26倍だった。新規求人数(原数値)は前年同月比3.6%減。産業別で増えたのは情報通信業の同4.2%増ぐらいで、製造業は同8.7%減、宿泊・飲食サービス業も同8.4%減、生活関連サービス・娯楽業も同7.9%減など、11産業のうち8産業で減っている。1月と同様に、原材料価格の上昇や従業員の賃上げなどのコスト上昇に対応するため、求人を控える企業が増えたためとみられる。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.01倍だった。

2月完全失業率は0.2ポイント上昇の2.6%、失業者増える

 総務省が29日発表した2月の就業者数は6728万人で、前年同月比61万人増と19カ月連続の増加。完全失業者は177万人の同3万人増で、3カ月ぶりの増加となった。
 この結果、完全失業率(季節調整値)は前月比0.2ポイント上昇の2.6%となった。7カ月ぶりの上昇で、23年7~9月と同水準。男女別では男性が前月比0.2ポイント増の2.7%、女性が同0.3ポイント増の2.6%となり、男女とも上昇した。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5751万人のうち、正規従業員は3617万人で前年同月比49万人の増加、非正規従業員も2134万人で同32人の増加と、いずれも大きく増えた。非正規比率は37.1%。

 非正規の内訳はパートが1035万人(同2万人増)、アルバイトが459万人(同40万人増)、契約が284万人(同12万人減)、派遣が146万人(同8万人減)、嘱託が112万人(同4万人減)となり、アルバイトが大きく増えた一方、契約、派遣、嘱託は減った。

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