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2024年12月27日

11月有効求人倍率は横ばいの1.25倍

n241227.png厚生労働省が27日に発表した11月の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1.25倍だった。5月以降は1.23~1.24倍で推移していたものの、8月の1.23倍を底に2カ月連続で上昇が続き、11月は伸びが止まった。

企業側の有効求人数約243万人(原数値、前年同月比2.1%減)に対して、有効求職者数は約187万人(同0.0%)。都道府県別(就業地別)の倍率は福井県の1.91倍が最高で、最低は北海道の1.05倍だった。

 新規求人倍率は前月比0.01ポイント上昇の2.25倍。新規求人数(原数値)は前年同月比2.6%の減少。産業別では「運輸・郵便」が同2.0%増、「卸売・小売業」が同0.9%増と低調で、「宿泊、飲食サービス」は同12.2%減、「教育、学習支援」が同6.4%減、「製造業」が同5.9%減など、11産業のうち8産業でマイナスだった。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1.02倍だった。

11月完全失業率は横ばいの2.5%

 総務省が27日発表した11月の就業者数は6814万人で、前年同月比34万人増と28カ月連続の増加。完全失業者は164万人の同5万人減で、4カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は前月と同じ2.5%の横ばいとなった。今年は年初から2.4~2.6%の間で推移しており、7月は一時的に2.7%に上昇したものの、その後は雇用増などで再び2.4~2.5%の小動きで推移している。

 男女別では男性が2.5%、女性が2.4%で、男性は前月比0.3ポイントの低下、女性は同0.3ポイントの上昇だった。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5827万人のうち、正規従業員は3675万人(前年同月比65万人増)で13カ月連続の増加。これに対して非正規従業員は2152万人(同6万人減)に減り、非正規比率は36.9%(同0.5ポイント低下)となった。

 非正規の内訳はパートが1021万人(同9万人減)、アルバイトが501万人(同27万人増)、契約が281万人(同7万人減)、派遣が158万人(同7万人減)、嘱託が108万人(同6万人減)となり、10月と同様にアルバイトの増加が目立った。

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