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2025年8月 1日

6月有効求人倍率は1.22倍、2カ月連続低下

n250801.png 厚生労働省が1日に発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント低下の1.22倍となり、2カ月連続で低下した。昨年8月の1.24倍以降、9月から4カ月連続で1.25倍の横ばいが続き、今年1月以降も1.24~1.26の狭い範囲で推移していた。4月の1.26倍から低下傾向となり、6月は22年初当時の水準まで下がった。人件費上昇などで求人を控える企業が増える一方、高齢化などによって求職者も減るという労働市場の"縮小"が続いている。

 企業側の有効求人数約229万人(原数値、前年同月比1.9%減)に対して、有効求職者数も約200万人(同0.9%減)といずれも減少が続いている。都道府県別(就業地別)の倍率は福井県の1.84倍が最高で、最低は大阪府の1.04倍だった。

 新規求人倍率は前月比0.04ポイント上昇の2.18倍。新規求人数(原数値)は前年同月比2.5%減少。産業別では、「卸売り・小売業」が同11.7%減と大きく減ったのをはじめ、「生活関連サービス、娯楽業」も同9.1%減と、11産業のうち6産業でマイナスだった。増えたのは「情報通信業」の同5.2%増など5産業。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント低下の1.02倍だった。

6月完全失業率、4カ月連続の2.5%

 総務省が1日発表した6月の就業者数は約6873万人で、前年同月比51万人増と35カ月連続の増加。完全失業者は同5万人減の約176万人と5カ月連続の減少だった。この結果、完全失業率(季節調整値)は2.5%と4カ月連続の"膠着状態"が続いている。

 男女別では男性が2.5%、女性が2.4%で、男性は前月比0.1ポイント低下、女性は同0.1ポイント上昇した。

 完全失業者176万人のうち、「勤務先都合」による離職は約19万人(同7万人減)に減り、「自己都合」離職は約79万人(同5万人増)と増えた。「新たに求職」は約45万人(同3万人減)に減った。

 一方、形態別雇用者数では役員を除く雇用者5857万人のうち、正規従業員は3720万人(前年同月比51万人増)で20カ月連続の増加。非正規従業員も2137万人(同16万人増)と6カ月連続で増え、非正規比率は36.5%(同0.1ポイント減)となった。

 非正規の内訳はパートが1049万人(同20万人増)、アルバイトが469万人(同1万人減)、契約が273万人(同1万人増)、派遣が151万人(同2万人減)、嘱託が108万人(同3万人減)となり、パートの増加が目立った。

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