エン・ジャパンが30日発表した2025年「無期雇用派遣」意識調査によると、無期雇用で働いた経験者は現役を含めても10%程度だが、23年の6%、24年の8%から着実に増えていることがわかった。過半数が無期転換ルールによってで、77%が「無期で働いて良かった」と答えている。
無期派遣のメリットについては、「3年を超えても同じ職場で同じ仕事ができる」、「雇用期間に終わりがなく、安定して働ける」が60%ずつで最も多かった。デメリットについては、「職場・仕事内容を選びにくい」、「時短など働き方の自由度が低い」が38%ずつ、「職場が変わる可能性がある」が37%あった。(いずれも複数回答)
無期派遣の未経験者に無期で働いてみたいかどうか聞いたところ、「そう思う」が23%、「今はそう思わないが興味はある」が53%を占めた。しかし、魅力を感じる派遣形態は「紹介予定派遣」が43%で最も多く、「一般派遣」の31%、「無期派遣」の26%を上回った。派遣社員の中に正社員願望の強い人がかなりいることが推測される。
調査は8月1~31日に実施、「エン派遣」ユーザー1381人の有効回答を集計した。