帝国データバンクが26日発表した「食品主要195社の価格改定動向調査」によると、2025年は年間2万609品目が値上げされた。これは24年の1万2520品目を約6割上回る2年ぶりの2万品目超えとなり、国民生活を大きく圧迫したが、政府の物価高対策が後手に回ったことから、多くの国民が値上げに振り回される1年となった。
内訳は「調味料」が最多の6221品目を占め、「酒類・飲料」の4901品目、「加工食品」の4791品目などが多数を占めた。値上げ要因の9割超は「原材料高」によるもので、チョコレート、コーヒー、果汁飲料、パックご飯、米菓などは天候不順も大きかった。
一方、26年の見通しは1~4月で冷凍食品など3593品目の値上げが判明しており、1年前の4割減のペース。1回あたりの平均値上げ率は14%で、25年の15%とほぼ同じか、少し下回る水準が予想される。値上げ品目数も率も"一服"しそうな見通しだ。






















