ニュース記事一覧へ

2025年11月28日

10月有効求人倍率は1.18倍に低下、正社員は1倍割る

n251128.jpg 厚生労働省が28日に発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント低下の1.18倍となり、横ばいを含めると6カ月連続で下降局面を続けている。4月の1.26倍から低下傾向が続き、6月からは22年初当時の水準まで低下。10月は21年後半と同じ1.1倍台になった。原材料価格や人件費の上昇などに対して、求人を控えてAI活用などの省力化を図る企業が増えているためとみられる。

 企業側の有効求人数約231万人(原数値、前年同月比5.2%減)に対して、有効求職者数は約192万人(同0.0%減)で、企業側の求人減が進んでいる。都道府県別(就業地別)の倍率は福井県の1.80倍が最高で、最低は福岡県の0.99倍。1倍以下の地域が出たのは22年7月以来。

 先行指標の新規求人倍率も、前月比0.02ポイント低下の2.12倍となり、21年後半当時の水準。新規求人数(原数値)は前年同月比6.4%の大幅減となった。産業別では「宿泊、飲食サービス業」が同16.1%減、「卸売、小売業」も同12.8%減と大きく減ったのをはじめ、全11産業のうち10産業でマイナスとなった。「教育、学習支援業」のみ同10.5%増だった。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント低下の0.99倍と1倍を下回った。1倍を下回ったのは22年6月の0.99倍以来。

10月完全失業率は2.6%、3カ月連続の横ばい

 総務省が28日発表した10月の就業者数は約6865万人で、前年同月比52万人増と39カ月連続の増加。完全失業者は同13万人増の約183万人と3カ月連続で増えた。この結果、完全失業率(季節調整値)は前月と同じ2.6%となった。これは24年7月と同水準で、3カ月連続の横ばい。

 男女別では男性が2.8%、女性が2.4%で、男性は前月比0.1ポイント上昇、女性は横ばいだった。

 完全失業者183万人のうち、「勤務先都合」による離職は約24万人(同4万人増)に増え、「自己都合」離職も約77万人(同5万人増)に。この結果、「新たに求職」は約51万人(同4万人増)となった。

 一方、形態別雇用者数では役員を除く雇用者5874万人のうち、正規従業員は3753万人(前年同月比65万人増)で24カ月連続の増加。非正規従業員は2121人(同23万人減)と3カ月連続で減り、非正規比率は36.1%(同0.7ポイント減)に下がった。

 非正規の内訳はパートが1025万人(同13万人増)、アルバイトが484万人(同15人減)、契約が262万人(同16万人減)、派遣が172万人(同9万人増)、嘱託が100万人(同6万人減)となり、パートの増加とアルバイトの減少が対照的な月となった。

  • 会員限定メールサービス「triangle」
  • 労政インタビュー
  • 実務詳解 職業安定法
  • 実務詳解 職業安定法
  • JobSuite TEMPORARY
  • FLJ
  • 社会保険労務士法人すばる
  • CROSS STAFF
  • 社労士法人ユアサイド中宮伸二郎
  • 労働新聞社
  • 三松堂株式会社
  • ワイン
  • HRMマガジン

JAPAN PRIVACY CONSULTANTS ASSOCIATION

PAGETOP