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2025年12月 8日

企業倒産、年間1万件突破確実 「人手不足」が響く、東商リサーチ

 東京商工リサーチが8日発表した11月の全国企業倒産(負債1000万円以上)は778件(前年同月比7.5%減)、負債額約824億円(同48.6%減)となった。この結果、1~11月の累計は9372件(同2.3%増)、負債額約1兆2940億円(同39.8%減)となった。11月の件数は5月以来、6カ月ぶりに前年を下回ったが、累計では2年連続で1万件の大台を突破することが確実になった。

 11月の件数で最も多かった産業は「サービス業他」の250件で、「建設業」の147件、「小売業」の107件が続いた。「飲食業」が79件と高水準で推移している。タイプ別では「人手不足」関連が34件(同14件増)、「物価高」関連が62件(同8件減)、「ゼロゼロ融資利用後」関連が32件(同5件減)などで、人手不足関連が増えた。

 一方、帝国データバンクが同日発表した倒産集計(負債1000万円以上)でも、11月は796件、約789億円となり、1月からの累計は9380件、約1兆2769億円と件数は3.6%増えた。年間では、やはり12年ぶりの1万件超えが見込まれている。

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