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2025年11月28日

12月の食品値上げ、217品目に落ち着く 来春にかけていったん収束へ、帝国データ

 帝国データバンクが28日発表した「食品主要195社の価格改定動向調査」によると、12月の値上げ予定は217品目で、11月の143品目を少し上回るものの、2カ月連続の"小康状態"となることがわかった。

 この結果、累計では年間で2万609品目、平均値上げ率15%となり、24年の1万2520品目、17%に比べ、品目では大きく上回り、値上げ率では下回る見通しとなった。品目で最も多いのは「調味料」の6221品目で、「酒類・飲料」の4901品目が続いている。

 一方、来年の値上げは4月までの4カ月間で1044品目、約12%が見込まれている。野菜ジュース、輸入酒類、料理用清酒など「酒類・飲料」が509品目を占め、冷凍食品などの「加工食品」が397品目で続いている。

 同社によると、来春にかけて値上げラッシュはいったん収束する見通しだが、円安の長期化や原油高を背景に、紙パック、食品トレー、包装フィルムなどが今冬以降に順次値上げされる見通しで、「これらの要因で価格引き上げの動きが広がる可能性は残っている」と予想している。

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