厚生労働省が29日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1.18倍となった。都道府県別(就業地別)の倍率は福井県の1.73倍が最高で、最低は大阪府の0.95倍。先行指標の新規求人倍率(季節調整値)は同0.04ポイント低下の2.11倍、正社員の有効求人倍率(同)は前月と同じ0.99倍だった。
有効求人倍率は、昨年1月の1.25倍からはほぼ一貫して低下傾向が続き、今年1月には21年末と同水準の1.18倍まで低下したまま、ほぼ横ばいで推移している。慢性的な人手不足に物価上昇によるコスト増などが加わり、求人を控える企業が広がっているため。
企業側の有効求人数約225万人(原数値、前年同月比5.0%減)に対して、有効求職者数は約201万人(同0.5%増)。新規求人数も約81万人(同3.6%減)と求人の減少が続いている。産業別では「卸売・小売業」が同11.0%減で最も大きく、「宿泊、飲食サービス業」も同9.1%減となり、全11産業のうち9産業でマイナスとなった。
4月完全失業率、0.2ポイント低下の2.5%
総務省が29日発表した4月の就業者数は約6860万人で、前年同月比64万人増と3カ月連続の増加。完全失業者は同5万人増の約193万人と9カ月連続で増えた。この結果、完全失業率(季節調整値)は前月比0.2ポイント低下の2.5%となった。失業率は昨年7月の2.4%以降、2.6~2.7%の狭い範囲で動いていたが、4月に再び低下したことから、「完全雇用」状態にさらに近付いた。
男女別では男性が2.7%、女性が2.3%で、男性が前月から0.2ポイント低下、女性も0.1ポイント低下した。
完全失業者193万人のうち、「勤務先都合」による離職は約22万人(同3万人減)で、「自己都合」離職は約81万人(同5万人増)。この結果、「新たに求職」は約56万人(同1万人増)に増えており、好条件の仕事を求める人が増えていることをうかがわせる。
形態別雇用者数では役員を除く雇用者5881万人のうち、正規従業員は3735万人(前年同月比26万人、0.7%増)で30カ月連続の増加。非正規従業員も2147万人(同46万人、2.2%増)と再び増え、非正規比率は36.5%(同0.3ポイント増)となった。
非正規の内訳はパートが1036万人(同6万人増)、アルバイトが487万人(同24万人増)、契約が260万人(同9万人減)、派遣が153万人(同6万人減)、嘱託が111万人(同11万人増)となり、契約と派遣が減少する一方、アルバイトの増加が目立った。






















