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2015年12月12日

【この1冊】『科学的手法で絶対に成功する採用面接』

「よさそうな人」ではなく「行動事実」で逸材を見抜く

c151212.jpg著者・伊東 朋子
幻冬舎メディアコンサルティング、定価1600円+税

 

 本書が解説しているテーマは、ずばり「コンピテンシー面接」だ。面接官の直感や名人芸で「さわやかでよさそうな人」「オーラがある人」「自分の部下にしたい人」をバラバラに採用していたのでは、早晩ミスマッチが起きるとし、思い込みの誤りを排した採用手法を理詰め、かつ丁寧に解き明かしている。

 要点は、「応募者の行動事実を見ること」に尽きる。「あなたにリーダーシップはありますか」ではなく「その状況であなたは何をしましたか」と聞く。さらに、人の行動には再現性があるという前提で「ほかにはどんなエピソードがありましたか」と質問を重ね、連続性のある行動特性を把握していく。そうやって明らかになった過去の行動は、入社後の将来の行動をも予測するとの法則を示し、組織が求める人材像と入社後の活躍との誤差を最小化するノウハウを具体例を交えて開示している。

 漠然と「いい人」を求めては当たり外れを繰り返して伸び悩んでいる会社があるとすれば、本書をもって人材の課題はすぱっと氷解する可能性が高い。

(久島豊樹/HRM Magazine より)

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