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2020年11月 2日

300万人に届かず減少、6月末現在の在留外国人

新型コロナで情勢一変、ベトナムのみ増加

 日本に在留する外国人が減少している。法務省が10月に発表した今年6月末時点の在留外国人数は288万5904人で、昨年12月末から4万7233人減った=グラフ。近年は、調査のたびに過去最多を更新し、今年半ばに300万人の大台突破が確実視されていたものの、世界各地で猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大がその勢いを止めた。在留外国人の現状と受け入れ拡大の方針を掲げる政府の施策を検証する。(報道局)

sc201102.png 男性は142万5043人(構成比49.4%)、女性が146万861人(同50.6%)で、男女ともに減少している。在留資格別にみると、「永住者」が80万872人(昨年末比1.0%増)で最も多く、次いで「技能実習」が40万2422人(同2.1%減)、「特別永住者」が30万9282人(同1.0%減)、「技術・人文知識・国際業務(技人国)」が28万8995人(同6.2%増)、「留学」が28万273人(同18.9%減)の順だった。 前年同期と比較すると、「留学」が減少した一方で、「技能実習」と「技人国」が伸びている様子が見て取れる。

 国籍別で最も多かったのは中国の78万6830人(同3.3%減)で、構成比は全体の27.3%を占めた。次いで韓国の43万5459人(同2.4%減)で構成比15.1%。この5年で急増している3位のベトナムは42万405人(同2.1%増)で14.6%。4位のフィリピンは28万2023人(同0.3%減)の9.8%、5位のブラジルが21万1178人(同0.2%減)の7.3%で、上位5カ国で全体の74.1%を占めている。上位10カ国の中でベトナムだけが増加を続け、年内にも韓国を抜いて2位になる公算が高い。

 都道府県別にみると、東京都の56万8665人(同4.2%減)をトップに、愛知県、大阪府、神奈川県、埼玉県など大都市圏が続いた。この上位5都府県で全体の53.1%を占める。

 法務省はこのほか、日本国内の不法残留者数もまとめた。今年7月1日時点の不法残留者数は8万2892人で、1月1日時点と比べて0.3%減った。国籍別では...


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