ニュース記事一覧へ

2014年7月29日

6月の有効求人倍率は1.10倍  22年ぶり高水準

n140729.png 厚生労働省が29日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.10倍となり、前月比0.01ポイントの上昇となった。19カ月連続の上昇で、バブル崩壊直後の1992年6月と並ぶ22年ぶりの高水準になった。

 新規求人倍率は1.67倍で同0.03ポイントの上昇。新規求人数(原数値)は同8.1%増で、産業別で高いのは医療・福祉が同15.3%増、製造業が同14.2%増、職業紹介や労働者派遣業を含む「サービス業(他に分類されないもの)」が同9.8%増などとなっている。

6月の完全失業率は3.7%、0.2ポイント上昇

 総務省が29日発表した6月の就業者数は6389万人となり、前年同月比で56万人増。18カ月連続で増加した。完全失業者は245万人で同15万人の減少となり、49カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は3.7%となり、前月比0.2ポイント上昇した。男女別では男性が3.8%で同0.1ポイント上昇、女性が3.5%で同0.1ポイントの上昇。新たに仕事探しに入ったり、好条件を求めて転職先を探す人が増えたため、失業率が上がったとみられる。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5260万人のうち、正社員は3324万人で前年同月より2万人減。一方、非正規社員は1936万人で36万人増え、非正規比率は36.8%に上がった。


 

PAGETOP