厚生労働省が16日発表した従業員4人以下の小規模事業所の賃金調査によると、基本給や残業代を合わせた現金給与額は7月が平均19万2120円(前年比0.9%増)となった。プラスは4年連続。しかし、従業員5人以上の事業所の平均26万1290円(同0.5%増)より7万円近く少なく、給与面で依然として大きな格差のあることが鮮明になっている。
男女別では男性が25万7997円(同1.0%増)、女性が14万615円(同1.4%増)。産業別では建設業が25万2557円で最も高く、製造業の21万2310円、卸・小売業の19万3912円などが続いている。
厚労省は毎月勤労統計調査で5人以上の事業所の賃金の動きをまとめているが、4人以下の事業所の調査は年1回だけ。調査は全国の2万931事業所から回答を得た。