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2016年5月31日

4月の有効求人倍率は1.34倍  上昇傾向続く 厚労省

n160531.png 厚生労働省が31日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.34倍で前月比0.04ポイント上昇した。

 求人倍率は09年後半の0.4倍台を底に毎年上昇し続けており、13年11月に1倍の大台を突破してからもほぼ毎月上昇、1991年後半の水準に並んでいる。都道府県別では東京都の2.02倍が最高で、最低は沖縄県の0.94倍だったが、「就業地別」の有効求人倍率は、05年2月の集計開始以来、初めて全都道府県で1倍を上回った。

 新規求人倍率は2.06倍で前月を0.16ポイント上回った。新規求人数(原数値)は前年同月比3.9%増。産業別では、宿泊・飲食サービスの同8.0%増、教育・学習支援の同8.2%増、福祉・医療の同6.9%増、卸・小売りの同5.8%増などの求人増が目立ったが、情報通信は同4.5%減となった。

 一方、正社員の有効求人倍率は前月比0.03ポイントアップの0.85倍となり、最高を更新し続けている。

4月の完全失業率は3.2%の横ばい 総務省

 総務省が31日発表した4月の就業者数は6396万人で、前年同月比54万人増、17カ月連続の増加となった。完全失業者は224万人で同10万人の減少、71カ月連続の減少となった。この結果、完全失業率(季節調整値)は3.2%で前月と同水準だった。男女別では男性が3.4%、女性が3.0%だった。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5338万人のうち、正社員は3375万人で前年同月より81万人増。非正規社員も1962万人で同23万増となり、非正規率は36.8%だった。非正規のうち派遣社員は125万人で同14万人増えた。

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