就職情報のディスコが２１日発表した２０１９年卒・新卒採用に関する企業調査によると、採用活動が「非常に厳しくなる」と回答した企業が４５．３％と前年の３５．７％から９．６ポイントと大幅に増えていることがわかった。人手不足が新卒採用にも拡大している状況が浮き彫りになった。
採用予定については「増減なし」が５３．６％で最も多いが、「増加」が３０．８％（同１．５ポイント増）、「減少」が８．５％（同０．６ポイント増）と採用を増やしたい企業は３割を超え、ここ１０年の最高を記録。学生の質についても、「質を重視」は７４．７％（同５．３ポイント減）なのに対して、「人数確保を優先」が２５．３％（同５．３ポイント増）となり、企業側の焦りがうかがえる。
これを受けて、採用活動の見通しについては、「非常に厳しくなる」が４５．３％あり、「やや厳しくなる」の４３．２％と合わせると８８．５％に達している。学生側にとっては”この世の春”になりそうだが、争奪戦が高じてオワハラの横行などがさらに激化する懸念もありそうだ。
調査は１～２月、全国の主要企業１万８１７５社を対象にネットで実施、１３１１社から回答を得た。
