厚生労働省が1日発表した2025年主要企業390社の春季賃上げ・妥結状況によると、加重平均の賃上げ額は1万8629円、賃上げ率5.52%となり、前年の5.33%を上回る高水準だった。バブル以降では1991年の5.65%に次ぐ水準で、2年連続の5%台だった。
産業別で、賃上げ率が最も高かったのは「鉄鋼」14社の6.19%で、「情報通信」5社の6.15%が続いた。最も低かったのは「卸・小売業」51社の4.70%、次いで「ゴム製品」11社の4.92%。21産業のうち、平均より高かった産業は11産業だった。
調査対象は資本金10億円以上かつ従業員1000人以上で、労組のある大企業390社。