ニュース記事一覧へ

2018年12月10日

仕事の満足度低い精神障害者 アデコ調査

 アデコは10日、障害者雇用について企業と障害者を対象に実施した調査結果を発表した。それによると、障害者に仕事の満足度について聞いたところ、身体障害者の52.0%が「満足」と答えたのに対して、精神障害者の「満足」は34.1%と低く、具体的には「スキルアップの機会」「人事評価、昇格・昇進」で不満が多かった。

 勤務先でのストレスや不満では、身体障害者の22.2%が「将来に不安」と答えたが、精神障害者になると48.5%に増え、同様に「給与・福利厚生などの待遇」も身体障害者の21.6%に対して、精神障害者は40.7%に上った。

 一方、企業の人事担当者に雇用状況を聞いたところ、法定雇用率(2.2%)を達成できた企業は59.0%で、未達成が33.8%あった。障害者雇用の課題(複数回答)では、「雇用したい人材がみつからない」が32.8%で最も多く、「担ってもらうポジションや仕事がない」(29.5%)、「現場の受け入れ体制が未整備」(29.3%)などが続いた。

 精神障害者の満足度が低く、不安が多い理由は、今年4月から法定雇用率の算定に精神障害者が加わり、企業側も精神障害者の雇用を増やしているものの、精神障害に特有なフォロー体制が十分できていないことが推測される。

 調査は11月、就業中の障害者338人、障害者を雇用している企業の人事担当者400人を対象に実施した。障害者は身体と精神がほぼ半数ずつ。

 

【関連記事】
道遠い障害者雇用の「戦力化」
法定雇用率達成優先のツケ?(12月10日)

PAGETOP