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2019年1月28日

勤労統計の不正調査を陳謝、施政方針演説で首相

 第198通常国会が28日召集された。安倍晋三首相は、衆参両院の本会議で施政方針演説を行い、「毎月勤労統計」の不正調査問題について「セーフティーネットへの信頼を損ない、国民の皆様におわび申し上げる」と陳謝した。また、56の基幹統計のうち22の統計で不適切な処理が判明したことに触れ、「再発防止に全力を尽くし、統計の信頼回復に向けて徹底的に検証する」と述べた。

 自民党が政権を奪還した2012年末の第2次安倍政権発足後、首相の施政方針演説は7回目となる。与野党の代表質問は30日~2月1日に衆参両院で行われる。会期は6月26日までの150日間で、2~3月は補正予算案と新年度予算案を審議する。政府は、提出法案を50本台にとどめる見通しだ。

 立憲民主、国民民主、共産などの各野党は、統計不正で名目賃金が上振れした背景などを追及するほか、外国人労働者の受け入れ拡大なども取り上げる構え。4月の統一地方選と衆院補選、7月の参院選をにらんだ与野党の攻防が始まる。

 

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