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2020年2月13日

若者の離職原因と定着法を探る 積極転職も増加、労政フォーラム

 労働政策研究・研修機構の労働政策フォーラム「若者の離職と職場定着について考える」が13日、都内で開かれた。「753(しちごさん)」と呼ばれる若者の離職の多さに苦労する企業が多いとあって、会場は人事担当者らで満員となった=写真。 

n200213_2.jpg 同機構の深町珠由主任研究員が「多様化する若者の就職支援とキャリアガイダンス」、岩脇千裕主任研究員が「若者の離職状況に関する分析」と題して研究報告。事例報告として亜細亜大学の福井太郎キャリアセンター主幹▽東京新卒応援ハローワークの星野亜弓室長▽ゲーム開発会社「エム・ビー・エーインターナショナル」の杉橋光博社長の3人が取り組み状況を披露した。

 深町氏は、就職支援では個々の学生に対する対応の個別化が必要になっているが、対応スタッフの増員には限界があるため、効率的・効果的な集団型ガイダンスの併用なども現実的と指摘。岩脇氏は、離職した正社員経験者に対するアンケート調査を基に、採用前の提供情報、法令違反・倫理違反、採用・育成に適した雇用管理が行われていたかどうかを中心に分析して離職原因を探った。

 福井氏は同大で実施した離職者の追跡調査、星野氏は就職後の定着支援活動、杉橋氏は自社の若手が辞めない工夫について、それぞれの立場から実例を報告した。

 パネルディカッションでは、「人事の説明と職場の現実が違っていることが要因の一つ」(星野氏)、「学生は面接時の説明に納得しているため、入社時などに改めて労働条件などを確認しないケースが多い」(福井氏)、「“ゲーム好き”をキーワードに、それに合う人材を採用して求心力を高めている」(杉橋氏)などの意見が出た。

 また、近年は学生側の売り手市場を反映して、積極的な理由で早期離職するケースも増えており、若者と企業とのコミュニケーションギャップをいかに埋められるかが定着のポイントになることも示唆された。

 

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