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2020年5月25日

正規、非正規とも「不足」が急落 帝国データ、4月人手不足調査

 帝国データバンクが25日発表した4月の「企業の人手不足に動向調査」によると、正社員が「不足」している企業は31.0%(前年同月比19.3ポイント減)と大幅に減少し、4月としては4年ぶりに4割を割り込んだ。同時に「過剰」の企業は21.9%(同13.5ポイント増)と大幅に増えた。新型コロナウイルスの感染拡大が、企業の過不足感を直撃した形だ。

 非正規社員についてもほぼ同じ傾向で、「不足」は16.6%(同15.2ポイント減)、「過剰」は21.6%(同14.8ポイント増)となり、「過剰」が「不足」を上回った。「不足」が10%台になったのは、4月としては7年ぶりという。

 正社員は今年1月まで「不足」が50%前後で推移していたが、2月から下落し始め、3月は42.1%、4月は31.0%と急落。非正規社員も、1月までは29%台で推移してきたが、3月は23.7%、4月が16.6%と一気に下げている。

 業種別では、農林水産業、建設、メンテナンス・警備・検査などでは依然として5割近くが「不足」のままだが、前年に比べるといずれも20ポイント前後の大幅低下。その中にあって、電気通信は45.5%(同9.1ポイント増)と前年より不足感が強まっており、同社は「在宅勤務が増えたため」「テレワークの動きと通信サービスの提供がマッチしたため」と分析している。

 一方、「過剰」と答えた業種では旅館・ホテルが6割台でダントツに高く、飲食店、娯楽サービス、輸送用機械・器具製造などが4割台となっている。

 同社は「新型コロナによる業務量の大幅減少が主因と考えられるが、生産性の向上による根本的な人手不足の解消とは異なり、今後の回復過程で再び不足割合が高まる可能性はある」と分析、今回の急落は一過性との見方を強めている。

 同調査は毎月実施しており、今回は4月16~30日に実施。2万3672社のうち1万1961社から有効回答を得た(回答率50.5%)。


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