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2020年6月12日

今春の大卒就職率、過去最高の98% 文科・厚労省調査

 文部科学、厚生労働両省が12日発表した大学等卒業者の就職状況調査によると、今春卒業者の就職率は4月1日時点で98.0%(前年同期比0.4ポイント増)と2018年と並ぶ過去最高となった。人手不足による企業の採用意欲の高さを反映する結果となり、卒業生全体に占める就職率も76.5%(同2.3ポイント増)となった。高校生の就職率は98.1%(同0.1ポイント減)と10年ぶりに減少したが、過去3番目の高水準だった。

 大卒の場合、国公立は98.2%(同0.9ポイント増)、私立は97.9%(同0.2ポイント増)、短大は97.0%(同1.6ポイント減)、高専は100.0%(同0.4ポイント増)となった。

 男女別では男子が97.5%(同0.2ポイント増)、女子が98.5%(同0.7ポイント増)。分離別では文系が97.8%(同0.4ポイント増)、理系が98.5%(同0.1ポイント増)だった。

 地域別では中部が99.3%(同1.4ポイント増)で最も高く、近畿が98.9%(同0.9ポイント増)、関東が98.2%(同0.1ポイント増)で続いた。北海道・東北も97.5%(同0.3ポイント増)、九州も95.3%(同0.1ポイント増)だったが、中国・四国だけが95.5%(同1.6%減)と前年を下回った。

 ただ来春卒業生の就職については、新型コロナウイルスの感染拡大により、企業の間で採用を抑制する動きが広がっていることから、影響は免れないとの見方が支配的だ。


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