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2020年12月 1日

ベア要求「2%程度」、連合 21年春闘の方針決定

 連合は1日に開いた中央委員会で、「2021年春季生活闘争方針」を正式決定した。ベースアップ(ベア)は20年に引き続き、「2%程度」とした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で企業業績の悪化が目立つ中、連合は要求水準を維持して賃上げ継続を目指す。

 ベア要求は8年連続で、水準を「2%程度」とするのは6年連続。春闘の中心となる賃上げ要求は、「底上げ」のため定期昇給分を含めて4%程度、「底支え」のため「時給1100円以上」を目指す。「格差是正」については、「企業規模間の格差」と「雇用形態間の格差」に分け、企業間では「35歳で28万7000円を目標に、30歳で25万6000円の水準を目指す」とし、雇用形態間では「昇給ルール」の導入を求める方針だ。

 連合の神津里季生会長は冒頭あいさつで、「感染症対策と経済の復旧は本来、二律背反ではないこと。そして、雇用を守る取り組みと春季生活闘争の中心である賃上げの取り組みも、決して二者択一を迫られるべきものではない」と強調。「厳しい環境下での取り組みで、容易ならざる闘いだ。その苦労を実らせることで、果実は私たち自身にも還ってくる」と呼び掛けた。


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