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2022年1月20日

昨年の早期・希望退職は9社減の84社 「募集ラッシュ」が続く、東商リサーチ

 東京商工リサーチが20日発表した2021年の上場企業の早期・希望退職募集は84社で、前年の93社から9社減少した。しかし、2年連続の80社超えで、新型コロナの影響が長引く業界を中心に、高水準で推移している。募集人数は判明した69社で1万5892人(同14.7%減)と減ったものの、2年連続で1万5000人を超えた。募集企業のうち、直近の決算で赤字になった企業が過半数の47社に上った。

 業種別では前年と同様にアパレル・繊維製品が11社で2年連続のトップ。電気機器が10社、観光などのサービスが7社など。最多企業は日本たばこ産業の2950人で、本田技研の約2000人、KNT-CTホールディングスの1376人などが続いている。1000人以上の募集は5社あった。

 また、22年に募集を発表した企業は19日時点で9社が判明。同社は「22年は前年並みか、前年を上回る可能性がある」とみており、感染拡大の行方が注目される。


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