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2022年12月 1日

中途採用の充足企業はわずか19% 22年度上半期、リクルート調査

 リクルートが1日発表した2022年度上半期(4~9月)の中途採用動向調査によると、採用計画に対する採用充足企業の割合はわずか19.0%で、未充足企業が81.0%となった。未充足率は21年度上半期が79.9%、同下半期が80.8%と少しずつ拡大しており、転職市場における構造的な人手不足が常態化している。

 上半期に採用計画のあった企業のうち、100%以上と計画通りに採用できた企業は19.0%に過ぎず、残りの50.7%は充足率が50%未満、30.4%は同50%以上~100%未満で、未充足を合わせると81.0%に達した(端数を四捨五入)。

 その中で100%以上だった割合の高い業界は「外食・店舗型サービス業」の22.8%、「消費財・総合商社」の22.7%、「医薬・医療・バイオ」の22.6%など。逆に低い業界は「IT通信」の14.0%、「建設・不動産」の16.6%などだった。

 下半期に中途採用を予定している企業の予定人数は「100人以上」が32.1%で最も多く、「10~49人以下」が30.7%などとなっている。

 同社は「働く人の価値観も多様化しており、企業はこれまでの人事制度や過去の慣習にとらわれすぎず、新たな環境の変化に適応していく必要がある」と指摘している。調査は7月21日~9月7日に実施、リクルートエージェントを利用した9935社の回答を集計した。

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