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2023年12月20日

労組推定組織率、最低の16.3% パート労組員は増加で141万人、23年厚労省

 厚生労働省が20日発表した2023年「労働組合基礎調査の概況」によると、単一労働組合数は2万2789組合、組合員は約993万8000人で、前年より組合数は257組合(1.1%)減少、組合員も5万5000人(0.5%)減少した。この結果、推定組織率は16.3%(前年比0.2ポイント減)となった。

 組織率は10年の18.5%から9年連続で少しずつ低下し続け、20年は反転して17.1%となったものの、21年から再び低下して23年は最低。組合員は2年連続で1000万人を割った。調査は6月末の状況について7月に実施した。

 このうち、パートタイム労働者の組合員は前年より6000人増えて141万人。推定組織率では8.4%(同0.1ポイント減)、全労組員に占める比率は14.3%(同0.2ポイント増)に上昇した。

 主要団体別では、最大組織の連合が681万7000人(同1万9000人減)と減らしたのをはじめ、全労連も46万4000人(同1万3000人減)など5団体が減少。一方、金属労協は200万7000人(同8000人増)など2団体が微増した。

 この結果について連合は、集団的労使関係に守られない労働者が増加していることに「強い危機感」を表明したうえで、「自ら掲げた『連合組織拡大プラン2030』の組織拡大目標の必達に徹底的にこだわり、総力を挙げて組織拡大・強化に取り組む」との事務局長談話を発表した。

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